2022/11/19
多湖先生がTwitterをしておられないことを存じ上げずに、ご本人がおられないところで批判的な記述をしたことからも、こちらでその意図をお伝えできればと考えました。
『法学セミナー』の「たたかいと法」の特集号で、「国家間戦争と法」と題して、ご専門の戦争研究について国際政治学の知見から分析をなさっておられることは、大変に有意義なことであり、専門家がこのようなかたちで社会に発信する模範のような優れたご貢献であろうと思います。他方で、論文の末尾で、ウクライナ戦争に関連して、テレビで「意見を述べることに使命を感じる「研究者」」への苦言を呈しておられますが、そのようなご指摘は優れた論考の価値を損ねる不要な記述であると感じました。
私自身は、イギリス政治ではこの間しばしばテレビなどでコメントをすることがありましたが、ウクライナ戦争関連で呼ばれることはほとんどありませんでした。したがって、そこでの批判対象には該当しないのかも知れません。他方で、多くの優れた友人の研究者がその専門家としての知見を示していることを、とても有意義だと感じておりました。とりわけ、いわゆるタレントやテレビ解説員の一部の方が、ときにはあまり的確とは思えない論評をされていたり、基本的な知識が不足した状態で発言をしている様子を見る中で、多くの国際政治学者がそれらを修正して一般の視聴者に有益な発信をしていることは重要な社会貢献と感じました。(続きを読む)
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