2022/08/01
経済安全保障が埋め込まれた国家安全保障戦略へ
現在、岸田文雄政権下で、国家安全保障戦略の改定のための作業が行われている。日本で最初に国家安全保障戦略が策定されたのが、2013年12月の安倍晋三政権下でのことであり、その際に岸田氏は外相として策定作業にも携わっていた。
この国家安全保障戦略では、「おおむね10年程度の期間を念頭に置いたもの」と書かれており、すでに9年が経過する一方で、この間にあまりにも巨大な国際情勢の変化が見られた。現在進行中の、ロシアによるウクライナ侵攻はその1つである。
今年の1月から専門家からの意見聴取を始め、本格的な策定作業に入った。ただし、前回とは異なり今回は有識者会議方式をとらず、あくまでも国家安全保障局を中心として、防衛省と外務省の官僚を中心に起草作業を行っている様子である。おそらくは夏から秋にかけて、本格的に政府内で文書が作成されていくのだろう。
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