2021/08/01
『ビスマルク』の著者、飯田洋介さんが、またとてつもないご本を刊行されました。以前から、こちらのフェイスブックで執筆や構成の進捗状況を示唆されておられ、どのようなご著書になるか刊行を楽しみにしていたところ、想像を上回る圧倒的な水準のご著書に。最近はなかなか、このような迫力があり、緻密で、独創的な著書を、新書や選書などで出されることも減っているような気がします。読みやすい、口述筆記のような、雑誌の編集者出身の方や、ジャーナリスト出身のかた、サラリーマンの方などが一般向けの通史を書くか、あるいは緻密な研究者の歴史家の方が、同業者を意識して専門書と同様な難解な新書を書くか。その両者を均衡させて、読みやすさと、歴史研究の成果を活かした独創性を両立させることは、いうまでもなく簡単なことではありません。(続きを読む)
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