2022/08/30
いよいよケンブリッジ、最終日。何だか寂しいです。ちょうど昨年10月初頭に来たので、約11ヶ月。普段は東京で慌ただしい生活をしていたので、ケンブリッジの田舎で、特に義務もなく、単身で生活するというのも、四半世紀前の大学院生時代を思い出します。
おそらくは私の研究者人生で、定年退職するまでで、これだけゆっくりと時間を使えるのは今回が最後ではないかということで、悲壮で切実な思いで、停滞していた外交史研究を何とか進めなければならないという気持ちで昨年10月にやってきました。
ところが、2月にはウクライナで戦争が勃発し、また3月以降はイギリス政府をはじめ欧州諸国はコロナの規制をほぼ撤廃しましたので、その後はアイルランド、北アイルランド、ワシントンDC、ポーランド、スペイン、チェコと慌ただしい出張と国際会議や講演に参加する日々が到来しました。多くが、一度前から行ってみたいと思っていた国でしたので、自らの足で歩いて、目で見て、耳で聞いて、ヨーロッパ国際政治を理解する上でのジグゾーパズルの欠けていたピースが埋まった気持ちです。(続きを読む)
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