2021/09/02
吉留公太さんのこちらの新刊本を手に取って、あらためてドイツ統一と冷戦終結が歴史となったのだと実感しています。
今年は、「9・11テロ」の20周年であると同時に、ソ連崩壊、冷戦終結から30年。カブール陥落と米軍のアフガン撤退によって前者ばかりが注目されておりますけれども、後者もまた歴史的には大きな事件です。こちらの著作はおもに、アメリカ外交を軸に、1990年のドイツ統一に至る国際政治と外交交渉を包括的かつ緻密に論じておられます。
吉留さんとはほぼ同世代で、東欧革命、ドイツ統一、ソ連崩壊といった冷戦終結の過程を、ちょうど物心ついた思春期、学生時代に経験したわけですが、そのときに起きたことをこのような歴史書をとして完成させるのはとてもすばらしいことです。(続きを読む)
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